【7世代】【単体考察】呪いのお札(霊プレート)ギルガルド

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こんにちは、キャルです。お札ギルガルドを使ってS4レート2000を達成し、その活躍からポテンシャルを感じたので単体考察記事を投稿します。S4の構築記事はこちら。

 

scanpoke777.hatenablog.com

以下常体。 

 

 

 来たる第7世代、新システム「Z技」が登場した。元々サイクル戦に向いていたポケモンであるギルガルドはZ技によりさらなる崩し性能、単体性能を得た。今やPGLの持ち物ランキングではゴーストZが47.7%の所持率でダントツの1位である(S4最終)。自分もサンムーンのS2ではゴーストZを持たせていたし、その強さを実感していた。

 しかし使っていくにつれてゴーストZの使いづらさも覚え始めた。それはZ技読みで交換され、Zで落としたい相手を落とせなくなる場面が多かったこと、そのことを考慮してしまうなどして元々択ゲー製造機であるのにさらなる択ゲーを生み出してしまうこと、Z消費後テッカグヤドヒドイデなどの耐久ポケに簡単に受けられてしまうことである。

 そこで私はZを打ち込みたい相手は誰かと考えた。私の場合それは霊獣ボルトロスであることが多かった。Zによる火力補強がないとシャドボを2発打ち込まないといけないが、ボルトロスが悪巧みを持っている場合、10万と悪巧み、キンシとシャドボという分が悪い択になってしまう。たとえ悪巧みを持っていなかったとしても、10万+電気Zで落とされてしまうため、ゴーストZが温存されていなければとても勝てない対面となってしまう。

  ギルガルドによるゴーストZでほぼ全てのボルトロスは確定一発である。そう、影打ちを打つまでもなく一発で落とせるのだ。ここで私は気づいた。ゴーストZは過剰火力であると。Z使用時のシャドーボールの倍率は2倍であるが、そこまで高くしなくても少し火力を上げるだけでシャドボ+影打ちでボルトロスは落とせるようになる(通常のシャドボ+影打ちでボルトロスへの与ダメはだいたい85%)。

 そこで私は火力アップアイテム、呪いのお札を思い出した。ゴースト技の威力を1.2倍にするこの持ち物は私のやりたいこと全てを満たしていた。たいていのボルトロスはシャドボ+影打ちで確定で落とせるようになるのはもちろん、他のポケモンの確定範囲も増え、消費しない。呪いのお札はサイクル性能を上げるのに優秀で、第6世代で一定数使われていて(それでも高くて2%程度であるが)、今ではZの影に隠れ0.35%の所持率である(S4最終)。確かにZより弱い面もあるが、択ゲーを増やさず、継続的に高めの火力を出せるので、Zとはまた別の強さを見出すことができる。そこで呪いのお札のメリットとデメリットについて詳しく述べていこうと思う。なおギルガルドの調整は以下のものを使用する。

 

冷静ギルガルド@呪いのお札

努力値 HC252,D4

実数値 167-x-170-x-171-70  ↔ 167-170-70-222-71-70

技 シャドボ/影打ち/毒々/キンシ

 

 <メリット>

 ①(常に)シャドボ+影打ちの範囲が広がる

 前述の通りボルトロスを安定して対面から狩れるようになるだけでなく、Z打ってこない読み(持ってない読み)で出てくる、メガしていないリザードンを耐久振りでなければ影打ち圏内までシャドボで削ることができる。弱保とは違い相手依存しないのも良い。命の珠は自慢の耐久を削ることになるためおすすめしない。正直これはZの方が範囲を圧倒的に広げられるので、「常に」というのをひとまず言っておく。

②影打ちの火力アップ

 主に一回身代わりを貼ったCSメガゲンガーに対してのことだが、火力アップした影打ちにより68.1%〜81.4%削ることができるため、催眠ゲンガーに対して比較的強くなれる。ただこの火力アップに過信しすぎるとミリ耐えされ返り討ちに会いがちなので、対ゲンガー以外ではあまり頼らない方が良い。せいぜい意地マンムーの礫程度と覚えておこう。

③択ゲーを増やさない。

 ゴーストZだと、交換によるZ透かしを考慮する必要があったり、例えば初手ガルドテテフ対面で交換読みZを打つか、温存しておくかで択が発生し、また対守る持ち耐久ポケでは択が顕著になる。だが呪いのお札は消費アイテムでは無いのでそのような択は増やさない。

④対耐久ポケへの性能アップ

特に分かりやすいのは対ドヒドイデである。火力アップ無しだとH252D4振りドヒドイデに対してシャドボが38.8%〜46.4%であり、黒いヘドロと自己再生ですぐ回復が間に合ってしまい、たとえDダウンを引けたとしても再生力発動も兼ねた交換により再び受けられる態勢ができてしまう。Zを使えば大丈夫かもしれないが、思ったよりドヒドイデと対面する前に消費してしまうことが多い。そうなるともはやドヒドイデの突破はギルガルドではほぼ不可能となる。しかし呪いのお札を持たせることによりシャドーボールで継続して47.7%〜56%のダメージを与えられ、Dダウンを考慮すればヘドロ込みでも回復を間に合わせなくできる。これが消費しない火力アップアイテムの強みと言える。

⑤見えない弱保、ゴーストZ

弱保やゴーストZは有名なため相手に余計な読みを強いらせることができる(ガンガン弱点が飛んで来るのでそんなことはない気はするが )。

 ⑥Z枠が空く

 構築の幅が広がる。

 

<デメリット>

①ゴーストZより範囲は狭い 

 お札シャドボ+影打ちで落とせず、ゴーストZでは落とせる相手はもちろん多い。特にジャローダクチートと対面するときはいつもゴーストZだったらなあと思う。

②叩きのダメージが上がる

 正直そこまで気にならない。

③ガルドミラーに弱い

 相手のギルガルドがZ持ちならキンシしてもZ+シャドボで落とされ、キンシしなくてももちろんZで殺される。こちらのお札シャドボは相手のギルガルド(H252D4シールド想定)へ超低乱数(6.3%)であり、相手のガルドがこちらより遅かったら返り打ちにされる。

 

 以上のメリット・デメリットがある。使用感としてはメリット③と④は顕著に現れ、使いやすさを覚えた。ただ同時に大きなデメリットであるデメリット①もたまに頭をよぎった。総合的に考えると私はお札のおかげで勝てた対戦も多かったし、パーティに合っていたからかもしれないが、ゴーストZより良いと感じた。呪いのお札は単にゴースト技1.2倍という大して特徴もない汎用アイテムであり、文面だけでは良さを語り尽くせないこともあるので、ぜひ皆さんにも実際に使ってみて、その安定感を実感していただきたい。

 

最後にダメージ計算を載せておく。

シャドーボール

H164D12霊獣ボルトロス67.4%〜79.4%

H212D4霊獣ランドロス 61.7%~73.8%

H212D220チョッキ霊獣ランドロス 32.9%〜39.2%

無振りカプ・コケコ  87.5%〜103.4%

無振り素リザ 75.1%〜88.8%

H252ジャローダ 57.6%〜68.1%

H252D4ドヒドイデ 47.7%〜56%

無振りドリュウズ 76.7%〜90.8%

H204サンダー 57%〜68%

H244D12テッカグヤ 48.7%〜57.6%

H244D228補正有りテッカグヤ 35.9%〜42.8%

H4メガボーマンダ 63.7%〜76%

H212D228補正有りメガボーマンダ 40.1%〜47.7%

 無振りメガバシャーモ 77.4%〜91.6%

H252D4ギルガルド 83.8%〜100.5%

 

 <影打ち>

無振りメガバシャーモ 29.6%〜35.4%

無振りメガゲンガー 68.1%〜81.4%

H4振りミミッキュ 70.2%〜83.9%

H52B4振りウルガモス 32.3%〜38.3%

 

シャドーボール+影打ち>

(耐久に多く振った)H164B4D12 霊獣ボルトロス 96.5%~

無振りリザX 98.6%~

 

 

 

お札ガルドの活躍したBV↓

VS リザXドヒドイデテッカグヤ 

5SXG-WWWW-WWW8-3Z5C

 

 

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